京都 お散歩日記
    〜地元っち(じもっち)ななおが歩く京都〜

  京都の観光案内の本って どれにしようか迷うほど本屋さんに売ってるし
  インターネットでも「京都」って検索したら 何万件もヒットしちゃぅんだよね
  だから 京都の詳しい歴史や観光案内は そちらの専門家にお任せして
  ここでは ななおのお気に入りの場所や 普段の生活の中でななおが歩く京都を
  少しずつ日記風に書き留めて みなさんに紹介しちゃぃます

         (それぞれ 日記の 1枚目の写真に 隠しページがあります)






   ━ 嵯峨野の竹林 ━
                  2005年 2月27日 日曜日  晴れ ときどき 雪


 今日は初めてのお散歩日記だから
 ななおの一番のお気に入りの場所へ


 晴れ 風は冷んやりして 少し厚い雲が
 流れてるけど 良いお天気
 一両編成の路面電車 嵐電(らんでん)
 ゴトゴト揺られて 終点の嵐山駅で下車

 更に風が冷たい 同じ京都市内でも
 嵐山は少し気温が低くて冷え込む
 まだ寒いせいか観光客もまばらで
 今日の嵐山はとても静か

 野宮神社に抜ける遊歩道を
 のんびり歩いて天龍寺北門へ
 そこから トロッコ列車の嵐山駅まで続く竹林が
 ななおの一番のお気に入りの場所







    天龍寺北門に着いたら ちらちら雪が降って来た
    人影のない静かな竹林 こんなチャンスは
    滅多にない

       デジカメを持っているせいか
       いつもより空を仰ぐ時間が長くなった
       空に高く伸びる竹を眺めながら
       大きく深呼吸
       澄んだ空気が心の奥まで届く
       柔らかな竹の匂いと 顔に当たる雪が
       冷んやり気持ちいい

       かじかんで冷たくなった手を
       はぁーっと息で暖めて
       暫く その空間を楽しんだ後
       笑顔で ゆっくりと駅に向かった






   ━ 京都・花灯路 ━
                  2005年 3月12日 土曜日  曇り ときどき 雪


  今日は東山で行われてるイベント   京都・花灯路に行って来ました

  このイベントは 昨年から始まったもので この期間は 東山一帯が 「花」と「灯り」で演出され
  普段見る 町並みとはまた違った 幻想的な世界が広がります


    夕方6時から 約2400基の行灯に点灯
    まだ辺りは薄明るくて 今夜は雪が降っている

    情緒たっぷりの 行灯が並べられた路を
    円山公園から 清水寺に向かって
    一人で ゆっくりと歩く

    円山公園を流れる 吉水の小川一面に
    敷き詰められた 青竹の灯籠
    水面に揺れる 美しい光に 人々が足を止める

    円山公園内には 数々のいけばなが飾られ
    一段と 華やかさが増している


     その華やかな公園を抜け出し
     ゆっくり 高台寺前の ねねの道を歩く

     足元を ほんのり照らす行灯が
     幻想的な世界へと 案内してくれる




京都の 古い町並みが 光の中に浮かぶ
ほのかに照らされる 石畳と 犬矢来(いぬやらい)が
和やかに 京都の歴史を物語る

ライトアップされた 高台寺も
すっかり暗くなった夜空に 妖艶に浮かび上がる


 その 幻想的な世界に 迷い込んだ私は
 石畳が 案内するまま 二年坂を抜け 産寧坂へ

 そこでは 賑わう沢山の人々の足元を
 はんなりと行灯が照らす


清水寺に さし掛かった頃 法被を来た子供達が
火の用心の わらべ歌を歌いながら 練り歩いて来た

その 元気な子供達のわらべ歌と お囃子の音に
長い夢から 目覚めたような 感じを覚えた






   ━ 天神川の桜並木 ━
                  2005年 4月 9日 土曜日  晴れ


  四条通り周辺から 西京極総合運動公園まで 天神川の東岸沿いに延々と続く桜並木
  京都は 桜の名所がたくさんあるんだけど ななおは毎年必ず この天神川の桜並木を歩く

  朝7時 カーテンの隙間からこぼれる陽射しに 目覚ましより早く 起こされた
  お部屋のカーテンを開けると 雲一つない青く澄んだ空と 柔らかい陽射しが 眩しい
  少し 目を細めて ベッドから起き上がり 大きく伸びをする
  絶好のお散歩日和 顔を洗って 服を着替えて 自転車に乗って いざ出発  



   桜並木を歩くのは 早朝がいい
   柔らかく 暖かい陽射しと
   襟元をすり抜ける 少し冷たい風に
   爽やかな 春の訪れを感じる

   犬の散歩をしている人や
   ウォーキングをしている人と
   すれ違いざまに 軽く挨拶をすると
   何だか 清々しい気分になる

   今日の青空に合わせるかのように
   一斉に花びらを開いたつぼみが
   ヴェールのように遊歩道を覆う






  一歩 遊歩道に入ると 桜の花びらが空を埋め尽くし
  春の森に続く 桜のトンネルに 迷い込んだような
  そんな 不思議な気分になる

  幹から伸びる太い枝が アーチのように手を伸ばし
  その先に可憐に咲く 桜の花が 水を欲しがるように
  水面に向かって 垂れ下がっている

  桜の隙間から差し込む 柔らかい陽射しで
  淡いピンク色の花びらが ほんのり透けて見える

  遊歩道を通り抜ける 爽やかな風に ゆっくりと枝が踊り
  話しかけるように コロコロと 桜の表情が変わる

  何度も途切れながら 延々と続く遊歩道

  のんびりと歩きながら 何度も 手をかざして空を仰ぎ
  時折り 立ち止まっては 水面を覗き込む

  とびっきりの桜並木は 青い空と爽やかな風とともに
  素敵なひとときを プレゼントしてくれた






   ━ 文椿ビルヂング ━
                  2005年 4月29日 金曜日  晴れ のち 曇り


  京都には 大正時代に建てられたレトロな洋館も数多くあって その建物たちは 美術館や博物館など
  色んな施設に姿を変え 今も大切に使用されています
  これらの建物の中には 文化財などに指定されているものもあって 多くの人が想像する 「古都 京都」 とは
  また違った雰囲気を 楽しむことが出来ます
  今日は このような洋館を利用し 昨年10月にオープンした 『文椿ビルヂング』 に 遊びに行ってきました



1920年に建てられた この重厚な洋館は
反物問屋で栄えた 室町界隈(三条烏丸)
に 今も その繁栄の姿を残しています

この洋館は もともと 呉服卸会社として
使われていたのですが
室町界隈から 卸会社の撤退が相次ぎ
その跡地に マンションが次々と建ち
業者の街から 消費者の街へと
姿を変えつつありました

その変化に気付いた この洋館のオーナー
(呉服卸会社社長)は 建物を衣替えし
複合施設「文椿ビルヂング」が誕生しました





      このビルの設計を手掛けたのは
      建築家 久和幸司さん
      再生プロジェクトの 企画にも携わり
      5年前から 計画に着手していたとのこと

       ビルの外観正面は ほぼそのままに残し
       内部は 部分的に 古い梁を残したり
       昔風のタイル床などを 再現したりと
       当時の雰囲気を漂わせています

       テナントは 地元で活躍しているショップから
       選択されているので ここでしか入手出来ない
       お気に入りが 見つかるかも?

     貴重な 大正時代の建物を 保存しつつ
     時代の流れに合った ファッションビル

     三条烏丸に甦った レトロな洋館(ビル)は
     ななおの お気に入りの場所に なりそうです






   ━ 京都御苑 ━
                  2005年 5月22日 日曜日  雨 降ったり止んだり


  しとしと降る雨の中 いつもとは反対方向に向かうバスに乗り 雨に濡れる窓ガラス越しに ぼんやり外を眺める
  暫くすると その向こうに 幼い頃に通っていた小学校や図書館 近所の友達と遊んだ 小さい川や商店街が
  懐かしい思い出とともに 温かく映し出され 自然と心が和らぐ

  その懐かしい風景は一瞬で通り過ぎてしまったけれど この先には もっと懐かしい場所が待っている



私が向かった先・・・ それは 子供の頃
近所の子供達みんなで遊びに行った
京都御苑

バスを降りると 目の前は長く続く壁と
空高く 青々と茂る木々に包まれている

そこを伝って歩いていくと 堺町御門が
広大な苑内の風景を 覗かせていた

苑内に入って歩き出すと 雨音に交じって
砂利を踏む音が 足元から響いてくる
懐かしい その音を楽しみながらも
奥へ奥へと 足が急ぐ






     おぼろげな記憶を辿って 木が茂る細い道を
     どんどん進んで行く
     ちゃんと辿り着けるだろうか あの木に
     みんなで競うように登った 懐かしいあの木に

     あった! この枝の形の雰囲気 間違いない
     入り口から ほんの少し入った場所に
     空に向かって 手を広げるように伸びる枝

     大人になって見てみると 枝が細く低く見える
     雨で湿った枝を触りながら 目を閉じて
     やんちゃだった自分や みんなの顔を思い出す
     眩しい太陽の光や青い空 枝に登ったときの
     清々しい気持ちを思い出す

     今日のお散歩は 少し落ち込んでいたから
     だから この懐かしい場所を選んだ

     傘から覗く空は どんより曇っているけれど
     ここにある温かい思い出は いつも晴天
     嫌なことは この雨で流して帰ろう


     気持ちが落ち着いてから 広い砂利道へ戻り 苑内の自然に触れながら 苑内をゆっくり歩いてまわった
     観光には時季外れで 京都御苑の素敵さが 少しも伝わらないかも知れないけれど
     良ければ 堺町御門から隠しページに入って 私と一緒に のんびり苑内を お散歩してみませんか?






   ━ 三室戸寺のアジサイ庭園 ━
                  2005年 6月11日 土曜日  雨


  アジサイには 優しい雨がよく似合う・・・

  身を寄せるように 可愛く咲いた アジザイの花びらに そっと降り注ぐ 優しい雨
  パステルカラーの 花びらの上を 優しく撫でるように 雨の雫が 転がって行く

  そんな風景が見たくて 今日は アジサイ寺としても有名な 三室戸寺の アジサイ庭園に行って来ました


朱色の山門をくぐって
緩やかな坂道を 登って行くと
沢山の人達が 足を止めて
カメラを手に 谷を覗き込んでいる

近づいて 谷に視線を移すと
少し雨に霞んで 谷一面に広がる
青いアジサイの群れが 見える

そして その中を 色とりどりの傘が
列を作って ゆっくりと 動いて行く

その群れに 吸い込まれるように
足早に 谷へ降りる 入り口に向かう





  谷へ降りると 雨に霞んで見えていた
  アジサイの群れが はっきりと目に映り
  その美しさに 息を呑んだ

  白 青 青紫の微妙な色のグラデーション
  雨に濡れた 花びらが 艶やかな色を
  演出する

  今にも弾けそうに 花びらを開くアジザイ
  指先でそっと 花びらに触れると
  雨の雫が 冷んやりと 指先を伝う

  艶やかな色と その感触を楽しみ
  写真を撮りながら 歩いていると
  生まれて間もない でんでん虫を見つけた

  花びらの上を ゆっくりと歩く でんでん虫
  綺麗に花開くアジサイと 優しい雨を 一番に喜んでいるのは この子達かも知れない

  今夜から ライトアップも始まり 暗闇の中 ライトに照らされて 浮かび上がる アジサイの群れは
  また違った顔を 見せてくれるに 違いない






   ━ ロームのイルミネーション ━
                  2005年12月 5日 月曜日  初雪


  初雪が降った日の夜 肌が痛いくらい冷たい空気を切って 足早に 五条通の歩道橋を渡る
  口から漏れる白い息 歩道橋を降りると その白い息の向こうに 夢のような光りの世界が広がる

  ヤマモモの シンボルツリーの間を抜け 五条春日通り沿いの 光の並木道に 吸い込まれるように
  ほわ〜っと空を見上げながら ゆっくり歩く そこは光に包まれた世界 ロームのイルミネーション


   1995年 小さな電飾から始り 年々
   光の輝きを増し 今年で11年目を
   迎えたロームのイルミネーション

    この光は ある年を除いて 毎年
    11月末からクリスマスまでの間
    冬の夜空に輝き 今では 京都の
    隠れた風物詩になっています

   光の世界を仰ぎながら 行き交う
   人々の 感歎のため息
   記念撮影をしている 家族連れや
   友達同士
   手を繋いで ずっとシンボルツリーを
   見つめているカップル




 光が溢れる ローム正門前の公園で
 はしゃぎながら 遊ぶ子供たち

 イルミネーションの輝きが 幸せを運び
 みんなの素敵な笑顔が 光に映る

 星の見えない街に 溢れる光の輝きが
 ほんの一瞬だけ 満点の星空に見えた

  私も 沢山の光に包まれながら
  空気の冷たさや 色んなことを忘れ
  きっと 笑顔になっていたに違いない

 来年も このイルミネーションが夜空に輝く
 幸せな世界であって欲しい










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